芦屋大学准教授・齋藤電気の電気実験室へようこそ!

便利な道具、それはテスターとよばれる電気屋さんが使っている測定器が大変重宝します。テスターは電圧(電気がきているかどうか、またその高さ)、電流(流れる電気の大きさ)、抵抗(流れやすさ)を検査でき、診断を正しく行うことができます。ねずみにかじられた電線を用意するのか、器具を交換、あるいは修理するのかの診断に、このテスターの存在は、重要な電気屋さんの道具だからです。電気が正しく通っていないところを発見するための道具、それがテスターでの仕事です。
やっぱりテスター
電気がある、ないを調べたりするにはやはり道具が必要です。例えば自宅の照明がスイッチを入れても点かなかったとき、貴方はどうしますか。電気屋さんを呼ぶ前にちょっとした知識があれば、貴方にもできることが多くあります。電球が切れたものと思い、大抵電球を一番最初に調べることが多いですね。もちろん殆どの場合は電球の交換で直ることが殆どです。でも電球を交換しても点かなかったら。
専門家達はこんな順序で点検しています。
1.電力会社からちゃんと電気がきているか。=電気がきていなければどうしたって点きません。他の電気機器が動いているかどうかを確認してみましょう。
2.ブレーカが落ちていないか。=何かの事故で回線に負担がかかって落ちた可能性があります。原因を調査してから復帰させましょう。
3.スイッチや器具の不良ではないか。=稀にスイッチの接点不良や電球の配線が熱などで劣化して故障することがあります。また製品によっては調光ユニットや通信回路が原因の故障も考えられます。
1や2は器具そのものが原因ではなく、器具を配線している大元の電気系統に原因がある場合です。2の場合、ブレーカの位置を知っていないとなかなかわかりませんですね。専門家達は3の場合、本業として活動開始です。でも機器を交換しても点かない場合、稀に配線途中の電線が動物によって噛み切られていた、なんていうこともあるので大変です。<<コラム終>>





電圧って
皆さんも体の大きさを現す単位として長さのメートル、センチメートルをご存知でしょう。これと同じく電気の大きさである高さを示したものが単位のボルト、V。私達の体に乾燥した冬の季節、静電気で体にたまった電圧は実に1万ボルト程度にもなります。でもこの静電気はちくっ、とする程度でそれほど大きなエネルギーを持っていませんので、まぁご安心を。ただし同じ1万ボルトでも電子レンジやブラウン管テレビ装置内は大変危険です。コンセントの100Vといえども濡れた手などで触るのは危険です。危険な理由は、静電気と違ってエネルギーをいっぱい持っていますから、高い電圧であればあるほど私達の体内部に電気がよく流れるわけです。ちなみに鳥が高圧電線に止まって休んでいる場合があります。鳥は電線の上だけに感電しないのかと思われますが、もう1本の電線との距離があるため、電気は流れません。時々田舎の夏時分、ガイシという白い絶縁物あたりで丸焦げになって昇天し、蛇が送電線に上って電気を止めることがあります。都会の地下鉄もたまに動物が電気を止めることがあるようです。
電流って
体の大きさをあらわすもうひとつの単位として体重があるのと同じように、電気の流れる量を示す単位がアンペア、Aです。電流が大きいということは水が流れる川幅が広いというイメージと同じです。自動車のバッテリは電圧が12Vです。でも電流を大きく流すための太い電線を使っています。エンジンをスタートさせる時、一瞬100A位の電流が流れます。家庭用のコードの10倍位太い電線を使わなければ重たいエンジンを回す電気エネルギーを運びきれません。電線にはいろいろな種類の電流を流すのに適した構造や太さの違いがあります。例えば電圧の高い電気で電流が少ない回路には電線よりも周りの覆いの方が太いコードを用い、一方電圧の低い大きな電流を流す電線では、覆いより遥かに重くて太い銅線が使われます。モータにはエナメル電線という種類の電線がよく使われています。
抵抗って
実は電圧と電流には微妙な関係があって、抵抗の単位であるオームという人が見つけたのがその始まりです。先程の例では、抵抗を小さくして電流をいっぱい流すために太い電線を使うわけです。太い川では広い水田に水を供給できますが、小さな小川ではなかなか水がいきわたらないイメージですね。また川が曲がりくねっていたら流れ方が悪いですね。だから抵抗はギザギザの記号を使って表現しています。抵抗にたくさんの電流を流すと熱が出てきます。電球は熱が光になる位、多くの電気を放射しているのです。

芦屋大学准教授・齋藤電気の電気実験室Topへ
since 2006/3/1 Copyright (C) denki saito 2010 All Rights Reserved